獣の奏者読了。もしドラ。
iPhoneアプリを作っているので、
そのサンプルとしてダウンロードした、上橋菜穂子の「獣の奏者」。
サンプルどころかすっかりハマってしまい、
二冊をiPhoneで、残り二冊は電子化されていなかったので書籍を購入して、四冊読了。
面白かった。言い回しとかは少しマンガっぽいんですが、しっかりした筋とメッセージに支えられたいいお話でした。
物語に厚さを出しているのは、動物の生態に関する繊細な観察と描写でしょう。架空の動物の生態系の問題を、人間の未来や展望につなげて書いている。生態関係など興味のない私でも、身近な話題に触れるような気持ちで興味深く読めました。
ある意味、こういうのがフィクションの醍醐味だと思います。ただの科学系の読み物だったら、私は絶対読むことはなかったでしょうから。
という訳で、iPhoneでちょっとした時間潰しに読む本がなくなり、心もとない。
次はちょっと苦し紛れに、伊坂幸太郎の…えーっとなんだっけ、クリスマスとなんとか。。というのをダウンロード。
短編であっという間に読んでしまいましたが、これで驚いたのは、この本での伊坂さんの日本語の拙さ。
多分初期に出した本なんでしょうね。
「重力ピエロ」や「死神の精度」と余りに違うんでビックリ。
人間、回を重ねれば進歩するんだなあ…と変なところで励まされた本でした。(皮肉みたいですが、心底感心した。。)
でも、お話の着想は好きでした。クリスマスのドイツと、ファンタジックなアクシデントがテーマになってて、ステキでした。
という訳で、本日とうとうダウンロードしたのが…
じゃーん。「もしドラ」。
そーなんです、まだ読んでなくて。映画にもなってますねえ。読了できるかどうかわかりませんが、ちょっと読んでみます。