旅行3。リヒター展、デミアン・ハースト展など。

さてさて。引き続き旅行の話を。
現代美術について書きます、なんて前回言ったのでした。

このところ美術史のおさらいをするにつけ、現代美術についての知識の乏しさに恥ずかしい思いをしていた私。(笑い事じゃないよ…)
そんなわけで今回の旅行では、見られる限り現代美術を見て回った。といってもパリでポンピドゥーセンター、ロンドンでテイト・モダンという超定番のみですが。

今回は本やウエブで結構予習していたためか、鑑賞のポイントも変わってきて面白かった。考えてみれば現代美術は抽象表現やインスタレーションメインで「分かりやすい」作品は無いわけだし、作家に対する知識やコンセプチュアルな背景を理解せずに見ると、ガラクタにしか見えないような代物も…。
でもそれだけに、作家の属した運動の目的や本人の目指したところを意識した上で見ると、ぐっとくる作品も結構あったりするわけで。

今回ラッキーだったのは、現代美術の2大アーティストの展覧会を、パリとロンドンそれぞれで見られたこと。パリのポンピドゥーではゲルハルト・リヒター、テイトではデミアン・ハーストの展覧会をちょうどやっていたので。

デミアン・ハーストといえば、泣く子も黙る、ロンドンで…いや、世界で最も稼ぐアーティストです。ホルマリン漬けの牛の輪切りや実物のサメをでっかい水槽に入れて展示した作品が有名。
コマーシャル過ぎて、もはやアーティストじゃない。エンターテイナーだ!みたいな風に思われている。確かにウケ狙いが過ぎる気も。。

デミアン・ハースト展は撮影禁止だったので、Googleより頂いた画像をUPしておきますね。こんな様子。

こちらは羊。ちょいとかわいそうだがつい凝視してしまう。

一方、リヒター。
私これまでリヒターについては何の知識もなく、つい先日も芸大の男の子にビックリされた経緯あり…(汗)見たことはあったんだけど、印象に残っていなかった…とかって、ただの言い訳。っていうか、写真だと思ってた。。ダサ!

リヒター作品の特徴と言いますと(ウイキペディア)…
「初期の頃から製作されているフォト・ペインティングは、新聞や雑誌の写真を大きくカンバスに描き写し、画面全体をぼかした手法である。……多様な表現に取り組んでいる。」
ちょっと見るとピンのボケた写真? みたいな絵を一杯描いた人ですね。

これ有名ですね。

会場の様子。

この少女のシリーズ、結構好きでした。

でも、見終わってみるとやっぱり、それほど強い印象を受けなかった。洗練されていて知的だけど、絵から何か伝わってくるかというと、残念ながらあまり。まあ、私が現代美術を見る目が疎いだけなんだろうけど。
リヒター、きっと理論的な人なんだろうと思います。というか、全体的に頭で描いているのかもしれない。ちょっと気取ってんな、と思っちゃう。実はまだこの人自身、自由になれてる感覚がないのじゃないだろうか。出したいのにハメ外せないんじゃないだろうか。
楽しく描けている感じのしない絵は伝わります。なーんて、すいません。そんなこと言うのは100年くらい早いっすね。

で、ミーハーと言われようが目がダサいと思われようが、私はデミアン・ハーストの方が面白かったです。少なくともストライキング。あっ、と思わせられる。深くはないのかもしれないけど、こんな視点もあったのかと思う。
まっぷたつになった牛の真ん中を歩いて通る体験、「嫌だ〜」とか言いつつも興味津々。これが人間ってものか、という感じ。
「よし、切っちゃえ!」といって切っちゃったダミアンの様子を思い浮かべると、スカッと気持ちが良い。

……趣味悪い?

ポンピドゥーやテイトでは常設展の方でもいろいろ心に残る作品が多数あったんですが、書いてるときりがない!ので、そのうち思い出した時にまた書きます。
ひとつだけ忘れないうちに書いときたいのは、デュシャンとヨーゼフ・ボイス。

デュシャンの「大ガラス」の一部。知的で下品なデュシャン。素敵です。

でも、これだけだとなんだか分かりませんね。「箱」なども一緒だと良いんだけど。
そしてこちらがボイス。

うーん、こちらもよくわかりませんね。空間が良いんだけど。だから現代美術ってさ。

でも、面白いですよ。とりあえずテートモダンは素晴らしいです。ぜひ!たくさんの方に足を運んで欲しい。
(画像はGoogleより)

さてさて、次回はパリでの画材購入について書くつもりです〜。


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