絵本「あきねこ」、柳田邦男さんの著書で書評を頂きました。

先日、講談社のOさんと作家のかんのゆうこさんより、
ほぼ同時にメール&メッセージが。

ノンフィクション作家の柳田邦男さんが最近出された絵本の評論集「生きる力、絵本の力」の中で、2011年にかんのさんとお仕事させて頂いた「あきねこ」を取り上げて頂いたとのこと。

おお〜っ!

「生きる力、絵本の力」
柳田邦男著(岩波書店刊)
¥1,575

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もうもう、このお話はかんのゆうこさんの文章あっての絵本なので、私が我が事として喜ぶのもどうかとは思うのですが、やはり嬉しいのに変わりはなく…。

なにしろ、私のヘタな言葉ではうまく伝えられないのですが、「あきねこ」はとても不思議で複雑なお話なのです。わたしも制作時、どうしたらかんのさんの文章の世界をうまく絵で伝えられるか…と、ずいぶん考えたのを覚えています。

たくさんの不思議な「瞬間」を経て、めまぐるしく世界(というか、次元そのもの)が移り変わる物語。リアルな現在から絵の世界へ、また別の絵の世界を経て、現実と非現実の区別のつかなくなる瞬間へ…。

こういうお話って、わたし自身にとってはとても身近で、自分の世界観からも遠くない、と思っています。なので、お話を飲み込む方(=imput)はすんなりいったのですが、どうやったら読む人にわかってもらえるか、表現できるか(=output)、というところで悩みつつ制作しました。

なので、そのあたりの微妙な感覚を柳田さんが受けとめて下さっていたのが、とても嬉しかったです。

内容を全部引用するわけにはいかないので、一部…とくに「たなか鮎子さん」と書かれているところ(笑)を紹介させて頂きますね。

「物語の展開は、意表を突く形ではじまる。西洋のおとぎ話によく使われるファンタジーの要素を取り入れているのだが、けっして古臭くなく、なかなかに現代的な雰囲気に満ちている。絵もきめ細かく、それでいて大胆だ。」

(*^ ^*)

「このねこの登場する場面は、まるで光のトンネルから現れたかのように、真白なねこの背後を円形上に取り巻く黄色から緑へと濃くなるグラデーション、さらにその背景には深い紺色の宇宙が広がっているという、幻想的な雰囲気をリトグラフっぽいタッチをまじえて描いているので、読者はいきなりファンタジーの世界に引き込まれる。」

ここですね。細かく絵を見て下さっているのが嬉しい……。

「<そうか、季節の変化をこのようなファンタジーで描くことができるんだ>と、私はかんのゆうこさんの発送と、たなか鮎子さんの絵の展開にすっかり感服したのだった。」

(**^ ^**)

「ロブ・ルイスさんの絵は、『あきねこ』のたなか鮎子さんの絵と通じあうようなタッチだ。すーっとその世界に入りこみやすい。」

すーっと世界に入りこみやすい絵…これまた嬉しい〜〜。

(※ロブ・ルイスさんの絵本はこちら

ロンドンからの一時帰国の際には、ぜひ本を入手して全部読みたい!と思っています。

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