Creative Process: よく使う絵の具と、日本の伝統色。

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ベルリン、今日は雨。

通りに出ると、傘をさした人が多いのに驚きます。このくらいのしとしと雨なのに、めずらしい。こちらでは、ほんとめったに傘をさす人を見ない。なんとかフードとか帽子で済ませようとする。

わたしも昔から傘をさすのが面倒な方だったので、ちょうどよかったりします。手を上げてるのが疲れてイヤなのです(笑)

このところ、いくつか本のお仕事を進めているのですが、こちらもそのうちのひとつ。まだまだwork in progress、制作の初期段階の写真です。占星術をテーマにした本。どんな風に仕上がるでしょうか。。

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この、ブルーとグレーの間くらいの色、わたしにとってはとても使いやすいトーンです。

このスタイルの絵を描くとき、使う絵の具の色はほぼ決まっています。色への感覚って、完全に個人的なものだと思うんですが、わたしの思い描く世界、落ち着く世界には、あまりたくさんの色は出現してこないようなのです。媒体に左右される作品でない場合、ほとんどモノクロの世界をイメージするような気持ちで描いています。

まずはプルシアンブルー、フレンチグレー(青みがかったグレー)、ワームグレー(ベージュっぽいグレー)、ピーコックブルーかキプロス(青緑)、ベリルグリーン(エメラルド色)ミスティブルー(薄い青)。

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また、黒の代わりにペイニーズグレー(スチール色)を多用します。こちらも青み…というか、少し紫がかった、金属のような黒っぽい色で、青系の色に混ぜるとよく馴染みます。単体で使っても、エレガントで美しい。

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おとなりにあるきれいなチューブは、フランスのセヌリエのアクリル絵の具。パリに行った時に、本店で買いました。日本では、セヌリエのパステルは時々見かけるけど、アクリル絵の具は見たことないです。どこかに売ってるのかな…。

というわけで、2013年の個展で発表したこのあたりの絵は、これらの色がベースになっています。

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童話などの仕事では、もう少し使う色の幅を広げます。それでも、あまりに鮮やかな色味は自分のテイストに合わないので、少し沈んだトーンのものが使いやすかったり。そこで登場するのが、日本の伝統色。アクリル絵の具を使われる方ならご存知だと思いますが、ターナーのアクリルガッシュに日本の伝統色がびっしり揃っているので、そちらもよく使います。紺色、若草色、松葉色、鬱金色、黄丹。。。いやーたまらん。

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しかもターナーさん、どんどん色数増やしています。こちら、パレット見るだけでも楽しいですよ〜。

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ターナー/日本の伝統色シリーズ