Work:「魔法が消えていく…」カバーイラストを描きました。

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新刊児童書のカバーイラストとさし絵を描きました。

「魔法が消えていく……」

サラ プリニース(Sarah Prineas)/著, 橋本 恵 /翻訳
徳間書店 刊
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あらすじ
スリの少年コンは、ある日、魔術師ネバリーの「魔導石」をぬすもうとしたことがきっかけで、ネバリーの弟子になる。だが、ほんものの魔術師になるには、コンも自分の「魔導石」を見つけなければならない。いっぽうネバリーは、町の魔力がどんどん減少していく、というなぞを解明しようと、ほかの魔術師たちと会合をかさねるが…?
元気のいい少年が魔術師とふしぎなきずなを結び、「魔力」の危機を救う、テンポのいい冒険物語。

…というお話なのですが、これがほんとうにおもしろいのです。
ほんとのほんとに、おもしろいお話なのです。

イラスト作成の手順として、まずゲラ(原稿)をいただき、それを読んでイラストのラフを描き始めます。長いゲラの場合、数日に分けて読むことが多いんですが、今回は夜中まで眠らず、すっかり読み切ってしまいました。

一番の魅力は、主人公のコン。この子がとてもかわいい。ちょっと生意気な悪ガキなのですが、だからこそ魔法使いのネバリーと臆せず渡り合えるし、困難にもためらわず向かっていく。

反面、びっくりするほど正直者で、そのために損をすることも多々あったりします。恵まれない境遇で育ち、人々から蔑まれていても、卑屈にならずにあっけらかんとしているのもかわいくて、つい応援したくなっちゃう。

わたしはもともと優柔不断なところがあるし、年々「まあいいか」と思うことも多くなってきていたので(笑)、コンの精神力の強さとおおらかさにたくさんパワーをもらった気がします。周りから疑われても、見放されても、信念を変えない(あるいは変えようという気すら起こらない)ひたむきさは、やっぱり大切だな、と。

機会がありましたら、ぜひぜひ読んでみてください。

ちなみに、こちらが納品したイラスト原画。物語の舞台であるウエルマトという町の全景と、コン、ネバリーを描きました。

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中にも数点、モノクロペン画のさし絵を描いています。そうそう、ウエルマトの町の地図も。
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児童文学で「地図」を描くのは、イラストレーターとしてのわたしの夢のひとつだったので、とても楽しかったです。

丸善などの本屋さんでも平積みされているようですので、
もし見かける機会がありましたら、ぜひぜひめくってみてください^ ^