震災から5年。

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風邪を引きました。
クリスは、自分が引いた風邪のウイルスを置き土産に、ここしばらく出張中でお留守。わたしは家に引きこもったまま、数日間、買い物にも出ずに過ごしましたとも。ええ。

今日は3月11日、日本人なら誰もが忘れることのできない日です。

5年前の今日、渋谷で髪を切って、美容師さんにさよならを言って外に出た途端に地面が揺れたのでした。地面がぐにゃぐにゃして、このまま底に吸い込まれるんじゃないか?と思ったのを覚えています。

で、そこから一週間近く、仙台にいる両親とは音信不通に。その間に原発の屋根がぽぽぽぽーんと破裂する様に唖然とし、東京はゴーストタウンと化し、弟たちがマスクをして訪ねてきて、両親探索の計画を立てたり、SNSで聞き込みをしたり、異様な思いでTVを見つめていたりしたわけです。

あれから5年経つんですね。
こういうのを、ベルリンの家の窓を眺めながら考えているのが、なんだか不思議な気持ちがします。

この5年、何があっただろう。震災後、Art Tailsという震災復興アプリのプロジェクトを立ち上げて、2012年もずっとそれにかかりきりだったような。翌年から留学するつもりで試験にはパスしていましたが、仕事やら何やらで一年延期、13年にギャラリーマヤさんで個展を開いて、直後に渡英。14年に大学院がスタートし、めくるめく学生生活に振り回されて一年が終わり、15年後半からベルリンへ。

うーむ。

よくわからない5年間でしたが、ひとつ言えるのは、あの日を境に、できる限りためらいや遠慮をしない人生にしよう、と、強く思うようになったということです。いつ死んでも悔いがないように。

これまでも、道半ばで命を終えざるを得なかった友人たちの最期に、何度か立ち会ってきました。そのたび、彼らや彼女らが、「精一杯、幸せに生きろ」と言ってくれているような気がしたものです。震災は、そんな自分をきっちり後押しするきっかけになったのかもしれません。

というわけで、今わたしはベルリンに居るわけで、さて、これが悔いのないよう、やりたかったことなのかというと、よく分かりません(笑)。ただ、まったく違った国で暮らしながら自分の創作を見つめ直したい、という漠然とした自分の思いに、ロンドンとベルリンはそれぞれすばらしい形で答えてくれている、と感じています。欧州での生活、作品と向き合う過程を経て、確実に自分の視点や、心に映る景色が変わった、ということだけは分かります。

あとは、せっかくありがたく頂いたこの時間、この心と体を大事にしながら、誰かにちょっとでも何か感じてもらえるような、誰かに楽しんでもらえるようなものをひとつでも多く作って、お返ししたい。心底そう思います。

がんばらねば。

とりあえず早く風邪治すぞ〜。ゴボゴボ。